
ゆずの学名は Citrus junos シトラス・ユーノス (ユズの古名:ユノス=柚之酸)ミカン科の常緑半高木。
5月~6月に白色の花を咲かせ、青ゆずは7月~10月、色づいた黄ゆずは10月~12月が収穫期です。 主な生産地は四国地方で、柑橘類の中でも耐寒性が強いため国内でも九州~東北地方まで広く栽培され、山口県、徳島県にはゆずの原生林があります。
原産地は中国の長江(揚子江)上流地域。朝鮮半島を経由で薬用植物として渡来したと伝えられていますが 、その時期については、飛鳥時代(奈良時代以前)説・奈良時代説・平安時代説と諸説があり、詳しくは不明のようです。(かなり古くから伝わっている事だけは共通しています)
細かくした皮をそのまま薬味として、また、ゆず胡椒、ゆず味噌、柚醤(ゆびしお)など調味料のグレードアップには欠かせません。ゆずの香りをつけるだけで料理が上品で洗練された感じに仕上がる事から、魔法の香辛料と呼ばれるのもうなずけます。その他、マーマレードや柚子茶としてもおなじみですね。
食用だけにとどまらず、昔から風邪の予防や美肌への効果に役立った「ゆず湯」は、まさに日本のアロマバス。柚子の花言葉「健康」「健康美」からも薬用植物としての片鱗がうかがえる一方で 「汚れなき人」「恋のため息」といった魅力的な花言葉も併せ持ちます。

桃栗3年、柿8年、柚子のあほうは13年(18年)、「柚子は9年でなりかかり」や「柚子の大馬鹿16年(30年)」とさまざまな言われ方をするように、収穫までゆずの生育にはかなりの手間と時間がかかります。 加えて、ゆずの枝は固くて鋭利なトゲを持つため、手入れの時に悩まされるのはいうまでもなく、ゆずの実が強風に吹かれて揺れるうちに、自らのトゲで傷つけてしまいます。
それだけに無傷の実は大変希少価値があり、花言葉どおり、ゆずに恋する人たちのため息が聞こえてきそうです。
柚餅子総本家 中浦屋が丸柚餅子(まるゆべし)に使うゆずは、
この希少といわれるクラスのゆずが厳選して使われます。